宝塚市議会の奇妙なルール
6月3日、私が山崎新市長に対して代表質問を行ったことは、前回のブログで報告した通りである。この質問の最後で、私が市長に「議会では市長は積極的に答弁に立っていただきたいと思うが、いかがかだろうか」と質問したところ、市長は自分で答弁せず、副市長が曖昧な答弁をしたので、私は「答弁拒否と見なす。こんなことではオープンな市政は無理」と強く述べて、質問を終えた。
そのあと議会が閉会して、K党(市長支持派)の議員から「議会では議員の申し合わせで、議員は市長に質問をしてはいけないことになっているから、あんな質問は控えるべきだ」と文句を言われた。以前に他の議員(R党)からも同じようなことを言われたことがあるし、保守系の議員ですら、そう思い込んでいる人がいる。ある新人の女性議員などは、中川前市長に質問したとき、議会が閉会してから「何で私に質問するのよ」と食ってかかられたことがあると聞いた。
議会のルールには不可解なものが多いし、公職選挙法ですら明らかに大政党に有利な規定があるので、これもそんなものかと思っていたところ、昨日になって、私に文句を言った当の議員から「いろいろ調べて見たが、自分の言ったことは間違っていた。申し訳ない」と謝罪された。テキながら自分の非を進んで認めるとはあっぱれである。
宝塚市議会では議員が市長に質問をすることはほとんどなく、従って市長が答弁することももほとんどなかった。3期12年間も行政のことにはまったく素人と思われる人が市長の座にあって、市長に質問してもしかたがない、という気持ちが議員の側にはあったと思う。たまに市長が答えるべきだと思われる質問があっても、職員が手をあげて答えてしまう。そうやって市長をお守りすれば、市長の覚えがめでたくなるのである。こうしていつのまにか、議員は市長に質問せず、市長は答弁もしないという習慣が定着してしまい、一部の議員からはそれがルールだと見なされるようになったのだと思う。