ネット社会の恐怖
インターネットが普及したことによって、ひとむかし前までは考えられなかったことが当たり前になり、便利になったと思う反面、逆に不自由になったこと、ときには恐怖心を覚えるほど困惑し、途方にくれてしまったことなど、人それぞれに1度や2度はあると思う。世間でよく話題になるところでは、不特定な者からの誹謗中傷、個人情報の暴露、さまざまな詐欺被害、そして自分自身のウッカリミスによるデータの誤送信など。ウッカリとはいえ、100円のつもりで100万円などと入力したら、ワンクリックでとんでもないことになってしまう。
最近、私自身の身の上に起こったことを2つほど紹介してみたい。1つは自分のホームページ(いまご覧になっている)が突然消滅してしまったこと。全体構成やコツコツ書いたブログなど、手塩にかけて作成したホームページである。突如としてネット上から消滅してしまい、ウンともスンとも再現しなくなったので、非常に焦燥した。しかもインターネットの運営会社(サーバを管理している)は、電話による対応も、ネットによる問い合わせも受け付けていないのである。さいわい、ネットに詳しい知人に尋ねたところ、サーバー管理料金の未払いが原因ではないかということで、料金を銀行振り込みしたらすぐに復活した。ドメイン使用料金は支払っていたので、それだけで必要な料金は支払い済みであると、私がカン違いしていたのである。
もう1つは、ホームゲートウェイという機器が壊れて、自宅でインターネットが使えなくなってしまったこと。いつも使えていたインターネットが突然使えなくなってしまうと、電気や水道が使えなくなってしまったのと同じくらい焦燥感がある。さいわい電話対応を受け付けているようなので電話してみたが、何度電話してもつながらず、やっとつながったところでどうすればいいのか尋ねてみると、NTTドコモのホームページで「お助けロボット」という画面を開けて、それを見ながら自分で必要な処置をしてほしいとのこと。こっちは機器が壊れてホームページなんて見ることができない、と言っているのにその1点ばりなので、ますます焦燥感がつのってついドナリつけてしまったが、さすがに申し訳ないことをしたと思っている。