宝塚市予算案に対して
令和4年度宝塚市一般会計予算案に対して、予算特別委員会(3月18日)で、かなり批判的な立場で賛成討論を行いました。原稿用紙3毎程度の量になりますが、ポイントを絞って意見を述べたつもりなので、興味ある方は目を通してください。(以下、委員会での私の発言内容)
令和4年度一般会計予算案に対して、一応賛成の立場で意見を述べます。賛成の立場といいましても、本日の総括質疑を含め、いろいろ批判的な意見を述べさせていただいたように、問題だと感じているところは多々あります。が、そのうち2点だけ簡単に申し上げます。
私が問題だと思う第一の点は、民生費の割合が大きすぎること。総支出の46.3%も占めていることです。ただ、ご承知のように、民生費の割合がどこでも増加しているということは常識であり、私が総務省の自治体決算カードでザッと調べただけでも、大都市近郊の多くの自治体が50%を超えていました。
私自身は、この割合についてどうこうすべきだと軽々しく発言することは避けたいと思っていますが、本市を発展させ、未来の市民に責任を持つための支出が満足にできなくなってきていることは事実であり、真剣に議論すべき時期にきていると思います。特に障害者医療費助成事業では、本市は助成対象を独自に、県の助成対象以上に広げているために、約4億円の支出増になっていることは、ここにおられる皆さんもご承知のことであると思います。
そのほか民生費を中心に問題とすべき項目は多いと思いますが、直接市民に関わることは、予算審査以前の段階で多角的に検討するべきであり、条例の改正もしなければならないので、これらの支出を理由として予算案を否決しても、あまり意味がないことと理解しております。
私が問題だと思う第二の点は、教育費において示された、市長及び教育委員会の、学校の児童・生徒に対する誠実とは言いがたい姿勢です。
市長は昨年の選挙で、「教育をオープン」などのスローガンを掲げて当選され、その意図するところは、昨年の施政方針において「子供のことを第一に考えて教育の制度を整えていくこと」だと示されました。しかしそもそも市長には、教育に関することは、予算案に計上する以外に何らの権限もなく、大言壮語された割に実際に市長がされたことは、スクールローヤー導入のために67万5千円を予算案に計上したことだけであると思います。
スクールローヤーのあり方については教育委員会において検討され、その内容はこの予算特別委員会で何度か説明されましたが、私には、子供のことを第一に考えたものではなく、教育委員会と学校管理者の保身を第一に考えたもののように見えました。
ただ、この問題は、教育の問題としては無視できない問題でありますが、予算案全体の中では金額も微々たるものであり、この問題を理由として予算案に反対することは控えたいと思います。以上をもちまして、私の賛成討論といたします。(終わり)