会派代表質問

6月3日、会派代表質問をした。質問の内容は当然、先月28日に行われた山崎新市長の施政方針演説に対するものである。新市長の施政方針といっても、うしろの三分の二は職員があらかじめ作成していた予定原稿のようであり、はじめの三分の一が、市長自身が書いた文章と思われたので、質問もその部分に焦点をあてた。新任の市長なので仕方ないのかもしれないが、市長の文章には自分のアタマの中の漠然としたイメージを述べたただけのような所があり、例えば「市民と行政の双方向の正確な情報共有」「市民が行う町作りを行政がバックアップする」などと立派なことばを並べてみても、それでは具体的にどうするつもりかと質問すると、まるで中身を考えていないようである。(職員が無難な答弁をしていたが)

施政方針の中では、選挙期間中に続いて「あなたにオープン」「教育をオープン」「暮らし・経済をオープン」という3つのスローガンが並べられていた。「暮らし・経済をオープン」などと言っても、何をどのようにオープンするのかハッキリしないが、おそらく何事も皆で話し合って決めるオープンな市政を目指したい、というつもりであろう。そのために一番大切なことは何か。それは市長自身が、少なくとも議員との議論を避けない姿勢であると思う。この点、前の中川市長は、議会では職員の書いた原稿を丁寧に読むだけで、議員の質問に自分で答えたことはほとんどなかった。そこで質問の締めくくりとして、「議会ではできるだけ市長にご自分で答弁に立っていただきたいが、いかがだろうか」と質問したが、職員が「市長と職員が一体となって答弁していく」などと答弁する。そこで、再度市長に答弁を求めると、今度は市長と副市長がヒソヒソ相談していたが、結局副市長が同じような答弁をした。

こんなことでは、オープンな市政なんて到底無理だ。山崎市長は3つのオープンをスローガンに掲げながら、具体的にそれがどういうことなのか、どれだけ大変なことか、真剣に考えたことがないのだと思う。「私はいつでも市長室の扉をあけて待っています」などと述べていたが、それぐらいのことしか考えていなかったのではないか。

右端 山崎新市長

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