宝塚の水道について
一昨日(4月17日)、市民に向けて開催された議会報告会で、私が所属する産業建設委員会で審議した議案について報告をしました。説明のためにパワーポイントで資料を作成したのですが、さいわい議員の間では「わかりやすい」と好評でした。実はサラリーマン時代にときどき社内発表などをさせられ、苦労した経験があるのです。説明内容をまとめるだけなら簡単ですが、私の場合、それだけではなかなか人に向かって話すことはできません。説明内容をできるだけビジュアル化するとともに、自分にとって話しやすいようにしておくことが欠かせないと思っています。
今回報告した議案のなかで一番大きい上水道・下水道事業の予算について、ごく簡単に説明します。宝塚の上水道の最大の問題は、収益が赤字傾向に陥っていることです。令和3年度予算では、収入48億円に対して赤字が6億円になります。これは、宝塚には傾斜地が多く、ポンプ場などの維持費が多くかかるのに、水道料金が低めの設定になっているからです。下水道の問題は、収益はまあまあですが(4千万円の赤字)、資本的収支が大幅な不足(16億円)に陥っていることです。これは令和3年度だけでも企業債を26億円も償還(借金を返すこと)しなければならないことが原因であり、この傾向は今後も続くということです。残念なことですが、宝塚市では、今後数年以内に水道料金の値上げが避けられそうにありません。
水道の水源は、市独自の水源としては惣川浄水場(武庫川支流の川下川ダムから採水)、小浜浄水場(地下水)があり、それだけでは足りないので、兵庫県企業庁(猪名川の一庫ダム)、阪神水道企業団(淀川)から水を購入しています。写真は上から順に、川下川ダム、小浜浄水場、一庫ダムです。